D-STARでAPRSを使用する

各局へのお願い
APRSサーバーのアドレスを変更しました。新しいアドレスは aprs.jk1zrw.org(157.7.139.89)です。
GPSの転送をレピータを通して行う場合は、自動送信をOFFで使用していただくよう、お願いします。ワッチされている局から 見ますと、CQもしくは特定の局を指定して呼び出しをされているように見えます。無用なトラブルを避けるため、 折り返し応答できない場合は、自動送信をOFFで使用していただくようお願いします。


 ICOM社のDV対応の無線機には、DVモードの簡易データ通信機能を使用してGPSのデータを転送する機能が備わっています。(IC-2820G/DGでは、 GPS受信機も内蔵されています。ただしID-1は、これらの機能が無いため、このままでは使用できません。)この機能を利用して、 音声通信中に位置情報を転送することが可能です。これまでも、電子地図にGPS機能が備わっていれば、位置情報を表示することができましたが、 これに加えて位置情報を交換している世界的ネットワークのAPRSにデータを転送するゲートウエイを立ち上げました。これがD-PRS(DPRSInterface)です。 このプログラムの作成者は、javAPRSSrvrの作成者のAE5PL局です。 GPS機能を持った無線機でGPSデータを送信するように設定しますと、GPSデータだけでなく、一連のGPSデータに続き無線機に設定されている コールサイン(無線機名も含みます)、そして","が、その後にメッセージ機能またはGPSメッセージ機能(20文字)の内容が転送されます。 この20文字に、APRSに使用するシンボルコード(4文字)とメッセージ(ARPSのコメントです)、そして文字化けを検出するためチェックサム(コールサイン部分も 含んで計算します)をメッセージの後に、区切り記号の*とチェックサムの2文字が送信できるよう設定しています。このため、20文字全部 がメッセージに使用できるのでなく、合計7文字少ない13文字がメッセージとして使用します。
下記に当局の例を示します。$GPGGAと$GPRMCを送信するようにし、またシンボルにCAR(自動車)をメッセージ(コメント)に何も指定しなかった 場合です。
$GPGGA,221620,3553.5727,N,13924.9358,E,1,03,2.3,8.1,M,38.6,M,,*4C
$GPRMC,221622,A,3553.5727,N,13924.9358,E,0.0,0.0,290407,7.1,W,A*0D
7M3TJZ C,MV  *59
注意: $GPGGAと$GPRMCを送信するように設定しなくても、どちらか一方だけ送信するように設定すれば十分です。

各行の最後の*$C、*0D、*59が各々の行のチェックサムです。最初の2行のチェックサムは、GPSで生成されたものです。 最後の行のメッセージのチェックサムは、手計算(D-PRSメッセージ用チェックサム計算器 で計算したものです) で作成した値を付け加えてあります。なお、この場合の"7M3TJZ C"は、無線機が自局のコールサイン(MYCALL)に設定 しているものを自動的に送信し、","を付け加えた上、メッセージに設定された文字列(最大20文字)を送信しています。 これらの文字列に対するチェックサムが*59ということになります。

  • D-PRSメッセージ用チェックサム計算器

  • このサイトで、メッセージに設定する文字列(チェックサムを含めた)を生成してください。

    各無線機での設定方法
  • ID-1
  • IC-U1
  • ID-91
  • ID-800
  • IC-2820G/DG


  • 無線機とGPSとの接続で、うまく動作しない場合があるとの報告を受けています。GPSをPC等に接続して 正常に動作する場合は、RS232Cの電圧が正規の電圧より低い場合が考えられます。このような場合は、 ADM2303(MAX232)等のRS232CインターフェースICで電圧レベルの変換を試みてください。

    GPSの転送をレピータを通して行う場合は、出来れば自動送信をOFFで使用していただくよう、お願いします。

    D-STARからAPRSへの転送時のコールサインは、無線機に設定した 自局のコールサイン(無線機名を含めて)がそのまま送信されます。この時、自局のコールサインに 無線機名(コールサインを設定する場所の8文字目に、A〜Fの英字一文字を指定した場合)を設定した場合、 コールサインと無線機名の間のスペースがハイフンに置き換えられます。(複数スペースがある場合でも、 ひとつのハイフンに置き換えられます。また、何も指定しない場合は、コールサインのみの送信となります。) これまでのAPRSですとハイフンの後が数字なのですが、D-STARからのAPRSへ転送の場合は、A〜Fの英字一文字と なります。

    IC-2820G/DGユーザーの方へ GPS-Aモードで使用する場合は、アンプロトアドレスの設定(UNPROTO ADDRESS)で"API282,DSTAR*"と 設定していただくようお願いします。詳細は、上記のIC-2820G/DGを見てください。

    なお、これらの指定をしても、これまでどおり電子地図での表示は可能ですので、上記の設定をして頂くようお願いします。また、 APRSが使用している測地系は、WGS84ですので、これ以外の測地系を使用されている場合は、変更をお願いします。

    現在、西東京レピータの430MHz、狛江レピータ、六甲西レピータ、春日井レピータで常時ワッチを、また前橋レピータ、浜町レピータもテストをしています。興味のある方は、各レピータにアクセスして 見てください。(現在稼動中の一覧表です。)すぐにAPRS側に 反映されますので、D-STARのアクティブ局の一覧サイトやAPRSの表示ソフトで確認できます。

    DPRSInterfaceのインストールと使用方法

  • D-PRSのインストール

  • Link

  • D-PRSのアクティブ局の表示ページ

  •    ・\示の読み方
  • 日本以外のレピータの稼動状況のページ


  • IC-2820G/DGのGPS-Aで送信を行った場合は、アンプロトアドレスの設定(UNPROTO ADDRESS)で"API282,DSTAR*"の指定が ないとD-STARからの情報としてではなく通常のパケットからの情報として扱われます。今後、APRS側で、D-STARと一般のパケットと とを区別して管理する可能性もありますので、必ず上記指定をして使用していただくようお願いします。

    変更履歴
    2007.05.02 DPRSInterfaceの作成者の記述を追加しました。
    2007.05.03 メッセージ内容の記述を変更しました。
    2007.05.03 リンクに日本以外のレピータの稼動状況のページを追加しました。
    2007.05.03 コールサイン設定の方法の説明を追加しました。
    2007.05.08 ワッチしている局の情報を修正しました。
    2007.05.10 ワッチしている局の情報に浜町レピータを加えました。
    2007.05.13 無線機とGPSの接続がうまく働かない場合の記述を追加しました。
    2007.05.14 ワッチしている局の情報に春日井レピータを加えました。
    2007.05.15 D-PRSにアクティブ局の表示の読み方へのリンクを加えました。
    2007.05.20 D-PRS(IGATE)を運用して頂いている局の一覧表を追加しました。


    2013年04月22日更新
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    安田 聖(やすだ さとし)7M3TJZ
    E-mail: 7m3tjz@jk1zrw.ampr.org