D-PRSのインストール方法

DPRSInterfaceのバージョンが上がりました。3.14.3.2です。

D-PRSは、D-STARのDVモードのデータ転送(簡易データ通信)を利用して、GPSデータ+メッセージ を転送し、このデータをD-STARのリグ(当方の設備はID-800です。)で受け取り、APRSの書式に変更 した後、APRSのサーバに転送するWindows XP用のプログラム(Javaプログラム)です。VISTAでも、動きます。 この場合は(VISTAの場合は)、.NETは、必要ありません。

このプログラムを実行するには、Microsoft .NET Framework 2.0 再頒布可能パッケージ 、Microsoft .NET Framework 2.0 再頒布可能パッケージ用のLanguage PackそしてMicrosoft Visual J# 2.0 再頒布可能パッケージが必要です。 なお、現在Microsoft社のサイトでは、この2.0より新しいバージョンが提供されていますが、本システムでは 2.0以外では動きませんので、必ず2.0をインストールしてください。なおVISTAで使用される場合は、Microsoft Visual J# 2.0 再頒布可能パッケージ だけインストールしてください。Microsoft .NET Framework 2.0 再頒布可能パッケージ 、Microsoft .NET Framework 2.0 再頒布可能パッケージ用のLanguage Packは、必要ありません。これらは、VISTAの機能としてサポートされています。

入手先一覧

Microsoft .NET Framework 2.0 再頒布可能パッケージ(XP)

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=0856EACB-4362-4B0D-8EDD-AAB15C5E04F5&displaylang=ja

Microsoft .NET Framework 2.0 再頒布可能パッケージのLanguage Pack(XP)

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=39C8B63B-F64B-4B68-A774-B64ED0C32AE7&displaylang=ja

Microsoft Visual J# 2.0 再頒布可能パッケージ(XP,VISTA)

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=F72C74B3-ED0E-4AF8-AE63-2F0E42501BE1&displaylang=ja

D-PRSプログラム

http://www.aprs-is.net/downloads/DStar/DPRSInterface.zip

インストール

D-PRSをインストールするためには、予め.NET Framework 2.0 再頒布可能パッケージとそのLanguage Pack、そして Visual J# 2.0 再頒布可能パッケージがインストールされていることが必要です。以下、これらのプログラムのインストール方法に ついて記述します。なおVISTAで使用される場合は、Microsoft Visual J# 2.0 再頒布可能パッケージ だけインストールしてください。

Microsoft .NET Framework 2.0 再頒布可能パッケージ

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=0856EACB-4362-4B0D-8EDD-AAB15C5E04F5&displaylang=ja をクリックしますと



のページが表示されます。ここで赤の楕円で囲った「ダウンロード」をクリックします。



が表示されますので、 すぐにインストールを開始する場合は、[実行(R)] をクリックします。 後でインストールする場合は、[保存(S)] をクリックします。

Microsoft .NET Framework 2.0 再頒布可能パッケージのLanguage Pack

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=39C8B63B-F64B-4B68-A774-B64ED0C32AE7&displaylang=ja をクリックして「Microsoft .NET Framework 2.0 再頒布可能パッケージ」と同じ手順でインストールします。

Microsoft Visual J# 2.0 再頒布可能パッケージ

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=F72C74B3-ED0E-4AF8-AE63-2F0E42501BE1&displaylang=ja をクリックして、「Microsoft .NET Framework 2.0 再頒布可能パッケージ」と同じ手順でインストールします。

これらのインストールが終われば、一度、Windows Updateを実行してください。自動Updateを設定されている方は、いずれUpdateされますがセキュリティ対策のUpdateがリリースされていますので、ここで Updateを実行することをお勧めします。これらの処理が終われば、次は「D-PRS」のインストールです。

D-PRSプログラム

http://www.aprs-is.net/downloads/DStar/DPRSInterface.zip をクリックしますと、



が表示されます。すぐにインストールを開始する場合は、[開く(O)] をクリックします。 後でインストールする場合は、[保存(S)] をクリックします。[開く(O)] を選択した場合は、



画表示されますので、赤色の丸で囲んだ部分をクリックします。後は、指示に従ってインストールしてください。

無線機との接続と設定

当方は、現在ID-800を使用して簡易データ通信のデータを受信しています。このID-800を例に説明します。
PCとID-800の接続には、下記のケーブルを使用します。GPSと接続するケーブルとは、ID-800側のCとFが 逆になっていますので注意してください。
ID-800    PC
ピンAとD(GND)を接続
ピンCとA(RxD)を接続
ピンFとB(TxD)を接続
また、ID-800の設定はGPS-OF(GPSを使用しない)です。ON(使用する)には、設定しないでください。設定された場合は、 D-RPSが異常終了します。

IC-U1およびID-91の場合の接続ケーブル


D-PRSの設定

一連のインストールが完了しましたら、次はD-PRS Interfaceの設定です。D-PRS Interfaceを立ち上げますと



この画面が表示されましたら、[File]->[Configure]を選びます。




この画面でコールサイン(Your Callsign)、ID(D-STAR ID)、リグを接続しているポート( Com Port)、そのポートのスピード(Port Speed)、緯度(Lat)、経度(Lon)、コメント(Posit Comment)、サーバー使用の認証番号(Server Validation Code)、 サーバーのIPアドレスとポート番号(Server (addr:port))、もしサーバーに対して、filterをかけるのであれば、Login Commandで指定します。 また、D-PRSを実行したとき、自動的に処理を実行するようにするには、AutoStartにチェックを入れてください。 (この例では、COMポートがCOM2になっていますが、皆さんの環境に合わせてください。)
注意 図のサーバーアドレスは、変更になています。新しいアドレスは、d-prs.d-star.info です。

これで、ゲートウエイが出来上がりです。

経度と緯度の値は、○度◇分△秒を○.○○度、つまり◇分△秒を度に変換したものです。 例えば35度50分25.5秒は 35+50/60+25.5/3600 を計算した値となります。また、緯度は、南緯の場合は−を付けます。 経度は、西経の場合は、−を付けます。日本は、北緯そして東経なので、どちらも何も付けません。

データ受信時に異常終了する場合は、指定されているCOMポート(無線機と接続しているCOMポート)のプロパティを確認してください。 スピードがConfiureで指定した値になっていますか。データビット:8、パリティ:なし ストップビット:1 フロー制御:Xon/Xoff に なっているか確認してください。もしなっていない場合は、設定してください。

D-PRSで、[View]->[Direct]にチェックをいれますと、無線機から転送されてくるデータをモニターできますが この状態では、D-PRSの処理(APRSへの転送)が行われませんので、デバッグ以外は必ずチェックを外してください。 なお、この状態では、D-PRSの画面には、何も表示されませんので、モニターをする場合は、telnetを使用して 行って下さい。D-PRSを実行しているPCのコマンド プロンプトか、ファイル名を指定・オて 実行から "telnet localhost 14550" と指定して下さい。これで、受信データのモニターができます。 D-PRSを実行して いるPC以外から入る場合は、localhostの代わりに、D-PRSを実行しているPCのIPアドレスを指定してください。
なお、D-PRSから正常にAPRSにデータが送られているかどうかの確認にはjFindu Locator Siteを使用します。この確認方法に つきましては、「jFindu Locator Siteを使用したDPRSの稼動状態の確認方法」のページを 作りましたので、そちらを参照してください。

注意 サーバー使用の認証番号は、APRSのサーバーへアクセスする(GPS情報をAPRSに転送する)為に必要な番号です。既にUI-VIEW32等を使用されている 場合は、取得されている番号を使用してください。まだの場合は、http://aprs.xii.jp/aprs/uiviewdownload.html 等から入手してください。
接続されるサーバーは、d-prs.d-star.info:14580 に接続してください。
電源を入れたとき(Windows XPを立ち上げたとき)、自動的にD-PRSが立ち上がるようにするには、上記AutoStartにチェックを いれ、"C:\Documents and Settings\Administrator\スタート メニュー\プログラム\スタートアップ"のフォルダにDPRSInterfaceへのショートカットを作ってください。

変更履歴
2007.05.02 Javaのruntimeの記述が間違っていましたので削除しました。(TNX JL3OGC)
2007.05.02 VISTAの記述を修正しました。(VISTAでも動きます。)
2007.05.02 LatとLonの指定方法の説明を追加しました。
2007.05.02 DPRSInterfaceがバージョンアップしました。3.12.12.0です。UNPROTO ADDRESSに何も指定されていないとき異常終了しないように修正されています。
2007.05.03 IC-U1およびID-91とPCを接続するケーブルのピン接続図を追加しました。
2007.05.10 DPRSInterfaceがバージョンアップしました。3.12.12.2です。
2007.05.14 DPRSのモニターの仕方についての記述を変えました。
2007.05.15 jFindu Locator Siteを使用したDPRSの稼動状態の確認方法のページを追加しました。


2012年06月16日更新
CopyRight(c) 2007-2008 All Rights Reserved. D-STAR™ JARL D-PRS™ Icom America Inc.
安田 聖(やすだ さとし)7M3TJZ
E-mail: 7m3tjz@jk1zrw.ampr.org