DVモードのパケットの構成
D-STARの諸元によりますと、DVモード時のデータストリーム(送信ビットパターン)は、次のようになります。
- 1. 1010のビット列を64ビットを標準として送信(ビット同期)
- 2. 111011001010000の15ビットを送信(フレーム同期)
- 3. 660ビットに拡張されたヘッダー情報を送信
- 4. 9バイトの音声信号を送信
- 5. 101010101011010001101000 (0xAAB468)の24ビット(再同期信号)を送信
- 6. 9バイトの音声信号を送信
- 7. 3バイトの簡易データの信号を送信(ただし、1バイト目は、0x0Eを、2バイト目は、0xF2を、3バイト目は0xC9と排他的論理和を取ったビット列を送信)
- 8. 6.、7.を20回繰り返した後4.に戻る。ただし送信を終了する場合は、9.へ
- 9. 簡易データフィールドに1010のビット列の繰り返し(24ビット)を入れて送信し、これに引き続いて101010100001001101011110の24ビット合計48ビットのビット列を送信
これが、DVモードの送信データストリーム(パケット)の内容です。これらのビット列を4800bpsの同期信号として送信すれば、DVモードの信号となります。(同期信号として送信するため、調歩同期とは異なり、各々のビットの間には切れ目はありません。連続して送信します。)
これらのビット列を送信するために、上記の4.(もしくは6.)の最初のビットが、バイトの切れ目(MSB)になるように処理すると、後の処理が簡単になります。この変更を下記に示します。
- 1. 1.のビット同期の最後のビットの0を2.の最初に付加します。
- 2. 3.の660ビットを最後のビットが最後のバイトの最後のビット(LSB)になるように調整します。このため、1.、2.のビット列の最後の4ビットを、3.の最初に付加します。
- 3. これらの処理を行いますと、以後、4.以降の処理がバイト単位で処理可能になります。
この処理のために、上記処理を書き換えますと
- 1. 0101のビット列を64ビットを標準として送信(ビット同期)
- 2. 01010 + 11101100101の16ビットを送信(フレーム同期)(2バイト)
- 3. 0000 + 660ビットに拡張されたヘッダー情報を送信 (83バイト)
- 4. 9バイトの音声信号を送信
- 5. 101010101011010001101000 (0xAAB468)の24ビット(再同期信号)を送信
- 6. 9バイトの音声信号を送信
- 7. 3バイトの簡易データの信号を送信(ただし、1バイト目は、0x0Eを、2バイト目は、0xF2を、3バイト目は0xC9と排他的論理和を取ったビット列を送信)
- 8. 6.、7.を20回繰り返した後4.に戻る。ただし送信を終了する場合は、9.へ
- 9. 簡易データフィールドに1010のビット列の繰り返し(24ビット)を入れて送信し、これに引き続いて101010100001001101011110の24ビット合計48ビットのビット列を送信
となります。
2008年01月25日更新
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安田 聖(やすだ さとし)7M3TJZ
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