無線での変調方式

下記に、「アマチュア無線のデジタル化技術の標準方式」の8ページに示されている送信方式に 関する部分を抜粋します。

(3)変調方式
GMSK、QPSK、4値FSK
(4)伝送速度
4.8kHz 以下
(5)音声符号化方式
AMBE(2020) 変換速度2.4kbps FEC 付符号3.6kbps(注参照) (6)スプリアス発射の強度
無線局設備規則を適用
(7)占有周波数帯幅
6kHz 以下

変調方式に関しては、現在市販されている無線機やレピータでは、BTが0.5で通信速度が4800bpsのGMSK方式が採用されています。 このため、これらと互換性のある無線機を制作する場合は、変調方式ではこれらを守る必要があります。 4800bpsのGMSK信号では、送信の場合5Hz〜2600Hz、受信の場合は20Hz〜2600Hzの音声信号が変調・復調できれば良いことに なります。これらの音声信号を周波数変調(FM)で変調する場合、占有周波数帯幅を6KHzと規定されています。
これらを実現するため現在市販されているV/Uの無線機の9600bpsのパケット端子が利用可能です。ただし、このパケット端子の 通常の使用では占有周波数帯幅が±5KHzとなっているため、この端子に加える振幅を押さえる必要があります。 (一部の無線機では、上記した音声周波数幅を満足しないものや、加える振幅を少なくすると変調特性が崩れるものもあり、 使用できないものもあります。)

これらの変調・復調には、CML社CMX589Aと呼ばれるICを使用すると回路を簡単に構成できます。

注 「標準方式」には、記述されていませんが、FECは、AMBE-2020ネーティブモードのBLOCK CODEが使用されています。
2008年08月25日更新
CopyRight(c) 2008 All Rights Reserved.
安田 聖(やすだ さとし)7M3TJZ
E-mail: 7m3tjz@jk1zrw.ampr.org