CMX589Aを使用してノードアダプターを作る
(DVデジピータ・インターフェース)

本ページは、別冊CQ HAM Radio 4号で公開した回路の為のページです。現在アップデートは行っていません。 また、現在配布していますボードとは互換性はありませんので注意してください。(ドキュメントの内容も違っています。)


各局へのお願い
ノードプログラムをテストされる場合は、必ず最新のバージョンにアップデートした後、行って頂くようお願いします。また、以前公開していましたソースに独自に手を入れて使用しないで下さい。

ノードプログラム以外からのアクセスで誤動作する事象を確認しています。この対策として、パケットのチェックを厳しくしました。これに伴い、V00.25とそれ以前との間では交信できませんので注意してください。

注意
使用しているPCのチップセットによっては、USBバスから十分に電源が供給できないものや、USBバスの電源に大きな雑音がのるものもあります。この場合は、USBバスからの電源供給でなく、外部電源から供給するようにするか、他のPCで試してください。 なお、一部の書き込みにlibusb-win32のバグであるかのような書き込みがありますが、libusb-win32のバグではありません。

このアダプターを使用して、IRLPやEchoLinkのようにノードとして使用するためのクライアントの プログラムを作成しました。(コマンドプロンプト で使用してください。)また、接続先の情報を 管理するためのサーバーを当方宅のサーバーに立ち上げました。このプログラムを使用すれば、イン ターネット経由でノード間の通信ができます。現在の仕様は、YourCallに設定されている局が居る ノードを検索し、そのノードと通信を行うようにしてあります。(RPT1等の情報は、チェックしてい ません。将来的にはチェックする機能を追加する予定です。)

なお、このプログラムは、単独で動くプログラムでないため、ソースの公開は中止しました。


旧バージョンの制作上の注意
CMX589A周りの下記図の赤い線で囲った抵抗、コンデンサー、および水晶に関しては、この値を守って 下さい。これ以外の値の部品を使用された場合は、DVモードの4800bpsでの動作は保証できません。 CML社の指定の値です。また、CMX589Aの11番ピンのRX SIGNAL INに接続されていますオペアンプの帰還抵抗と コンデンサーの値も変更しないで下さい。変更された場合は、動作の保証は、できません。
C9およびC10の0.027uFが最近入手が難しくなったことから、0.022uFに変更しました。


保証認定に使用した諸元
諸元  なお、電波形式はF7Wです。

部品の入手先
  • CMX589A

  • CML社製で国内正規代理店のコーンズドッドウェル株式会社経由で入手可能です。ただし最低購入個数は、10個です。(当方が 購入したときの10個発注時の単価は、4,200円+消費税=4,410円でした。)このICには、DIPタイプ、SOPタイプがありますが、 今回試作がしやすいことを考慮してDIPタイプのCMX589AP4を入手しました。コーンズドッドウェル株式会社 のWebページの「お問い合わせ」から、問い合わせれば、納期、金額等を教えていただけます。 支払いは、前払いとなっています。
  • 4.9152MHzの水晶

  • 関東の場合、CMX589Aに使用する4.9152MHzの水晶は、千石電商で入手できます。この水晶に関しては 周波数を守ってください。(@100円です。)
  • 2N7000

  • FETの2N7000は、千石電商で入手できます。
  • その他の部品

  • PIC18F2550やその他の部品は、秋月電子通商千石電商で入手できます。抵抗やコンデンサーの 数値は、上記注意を守って下さい。

    アダプタPICプログラム(HEXファイル)
  • PIC18F2550 βバージョン(V00.28) Vendor ID: 04D8 Product ID: 0004
  • オプションPIC18F2550 βバージョン(V00.03) Vendor ID: 04D8 Product ID: 0004


  • アダプターの取り扱い説明書
    アダプターの使用方法


    PICへの書き込み
    PIC18F2550への書き込みは、秋月電子通商PICプログラマーVer4が使用できます。 ただし、書き込みプログラムをベーターバージョンにアップデートしてから使用してください。PIC18F2550のロットによっては、正常に書き込めないことがあります。 この場合は、PICプログラマーVer4の「拡張機能」でコードメモリの消去を実行した後、再度書き込みを行ってください。これで正常に書き込めるはずです。
    PICプログラマーVer4以外でも、回路図に書き込んであるJDMタイプのプログラマーが使用できます。この場合は、書き込みプログラムとしてWinPICを使用してください。(日本語版は、PIC18F2550 に対応していません。)この場合は、HEXファイルを読み込んだ後、Config Memoryで0x300004の0x01FFを0x0100に0x300006の0xff81を0x0081に変更して書き込んでください。この変更をしないと書き込みエラーになります。(デバイスファイルを編集すればこのエラーは無くなると思います。)書き込みがうまき出来ない場合は、JDMタイプのプログラマーのPGDのラインに100オームを(プログラマーとPICの間に)直列に入れてください。

    libusb-win32デバイスドライバー
  • libusb-win32-device-bin-0.1.12.1.zip

  • アダプター用のINFファイルを含みます。 このファイルを展開し、ドライバーがある位置としてbinを指定してインストールすれば ドライバーがインストールされます。

    DVノード

    ノード制御プログラム(βバージョン)
    ノードプログラム実行形式+音声ファイル+設定ファイル(V00.36 2008/06/15)
    (音声メッセージの書き込みプログラムと再生プログラムを同梱してあります。)
    ノードプログラムの使用説明書(V00.06 2008.06.02)
    このアダプターの制御プログラムを使用する場合には、libusb0.dllが必要です。ドライバーのlibusb-win23をインストールすれば libusb0.dllも一緒にインストールされます。また、ポート番号39998のUDPパケットがアダプターを使用しているPCに転送されるようにルーター等を設定してください。
    V00.17から、GPSメッセージを指定のCOMポートに出せるようにしました。V00.21から以前のバージョンとは互換性がありません。詳細は、上記のノードプログラムの使用説明書を見てください。
  • ノード利用者リスト


  • ハッキング/アタック対策のため何も指定しないでこのプログラムを立ち上げますと、サーバー側(デフォルトで当方のサーバーに接続するように設定されています)で接続を拒否しますので、少なくともconfigファイルで、

      MyCallSign="7M3TJZ N"; 

    の様にコールサインを指定した後、 node -f コンフィグファイルの名前 で立ち上げてください。なお、同梱の node_ja.cfg を使用する場合(コールサインは、各自のコールサインに変更してください。)は、

    node -f node_ja.cfg

    となります。


    アダプターを使用した応用プログラム

    最新の node.h と dstar.h
    アルファベットと数字の読み上げプログラム
    読み上げ用のCのプログラム例 読み上げようwaveファイル

    エコーテストプログラム
    ソース 実行形式

    受信データ表示プログラム
    ソース 実行形式 受信データ表示プログラムの表示結果

    EEPROMの初期値を変更するプログラム
    V00.21以降で使用可 ソース 実行形式

    オプションの初期値を変更するプログラム
    V00.02以降で使用可 ソース 実行形式

    データシート

  • PIC18F2550
  • CMX589A


  • その他

    アダプターとPCとのインターフェースには、現在USB(スロースピード・モード)を使用しています。このインターフェース プログラムとして、libusb-win32を使用しています。このlibusb-win32の詳細は、http://libusb-win32.sourceforge.net/を見てください。

    libusb-win32を使用したPIC16とPIC18のUSBインターフェースプログラムのサンプルプログラムがhttp://pe.ece.olin.edu/ece/Projectsで見られます。
    2009年07月24日更新
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    安田 聖(やすだ さとし)7M3TJZ
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